3月に入りました。

Lapizのサイトでは今月から巻頭言をはじめ春号に掲載している記事を順に紹介してゆきます。お楽しみに。

また「ジョセフ・ヒコの幕末維新」は連載5回を別冊として掲載してゆきます。

2018春号《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身

今年1月23日、草津白根山(群馬、長野県境)のなかの本白根山が噴火、近くのスキー場で訓練中の陸上自衛隊員1人が死亡しました。本白根山の噴火は3000年ぶりだそうです。気象庁をはじめ火山専門家は「火山活動の高まりを示す現象がない」として、全くマークをしておらず、寝耳に水の出来ごとでした。我が国が世界有数の火山国であることはだれでも知っていることですが、どこででも噴火は起きる、という自然の怖さを改めて認識させられました。私はテレビで放映される噴煙の動画を見ながら、57年前に登った北アルプスの焼岳(標高2455メートル)を思い出していました。高校2年生の夏、初めての本格的な登山として焼岳に登り、頂上近くの山小屋に泊まりました。その山小屋が翌年の噴火による火山灰で押しつぶされ、4人がけがをしたのです。そのニュースに背筋が凍る思いをしたことを今も鮮明に覚えています。 “2018春号《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む