2018春号《宿場・東海道 小田原宿》Lapiz編集長 井上脩身

小田原提灯ぶら下がる街

~お猿のかごやに思いはせ~
 昨年秋、箱根の足柄山に登るため、JR小田原駅に降りた。ホームを歩いていると、童謡『お猿のかごや』のメロディーが聞こえる。♪エッサ エッサ エッサホイサッサ――。子どものころ何度か聞き、うたった。懐かしくなって口ずさむ。「小田原提灯ぶらさげて」。小田原提灯で何だろう、お猿のかごやはだれを乗せてどこへ行こうとしているのだろうと、子ども心に不思議に思ったものだ。あれから60数年がたつ。今になって解明したいと思った。小田原は東海道の宿場だった。宿場と何か関係があるのだろうか。1月下旬、かつてに小田原宿を訪ねた。 “2018春号《宿場・東海道 小田原宿》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む