北大散歩《ポプラ並木の物語》片山通夫

北海道大学は北海道開拓の礎となった札幌農学校の後身であるという話は、すでに多くの文献やガイドブックにも掲載されているからご存知の方も多いだろう。
札幌農学校は「少年よ大志を抱け」の言葉で有名なクラーク博士が在職した学校である。ちなみにラーメンとともに日本人の好物の一つ、カレーライスもこの農学校の学生寮でも食された。1876年(明治9年)、当時、札幌農学校の教頭として来日していたウィリアム・スミス・クラークが、「生徒は米飯を食すべからず、但しらいすかれいはこの限りにあらず」という寮規則を定めた。理由は開拓途上の北海道で産する農作物の一つ、ジャガイモをカレーに入れて、消費することを奨励するためだとか…。
初っ端からカレーに寄り道である。
ポプラ並木の物語(PDF)