ジョセフ・ヒコの幕末維新④ 井上脩身

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木戸孝允編
我が国初の憲法草案

1985年、横浜開港資料館で「ジョセフ彦と横浜の新聞展」が開催された。このさい、同資料館はアメリカ・ニューヨーク州のシイラキュース大学ジョージアーレンツリサーチライブラリーからジョセフ・ヒコに関する資料を借り受けた。送られた資料のなかに日本語文の建言草案類が含まれていた。それはヒコが幕府に提言した我が国の国家構想、国政改革案だった。アメリカ
合衆国憲法を下敷きにしており、我が国初の憲法草案とも言えた。ヒコは我が国の新聞史上の先駆者であるだけでなく、リンカーン大統領にまで会った者として得た近代国家の在りようを祖国に伝えようとしたのだ。だが、幕末維新史の専門書でもヒコの建言がとりあげられることはほとんどない。だから私も知らなかった、というのは言い訳にもならないが、私なりにヒコの建言の歴史的意味を考えたいと思った。 “ジョセフ・ヒコの幕末維新④ 井上脩身” の続きを読む

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