Lapiz2019夏号 神宿る。「杉の大スギ」:片山通夫

 なんでも須佐之男命(スサノオノミコト)の御手植えだそうな。だから3000年の歴史を誇る日本一の大杉である。

この「杉の大スギ」は、それぞれ南大杉、北大杉と呼ばれる二株の大杉からなっており、二株が根元で合着している 。 北大杉は根元の周囲が約16.5メートル、樹高が約57メートルあり、昭和27年に国の特別天然記念物に指定された。所在地の大字が「杉」であるので「杉の大スギ」と呼ばれている。同県出身の詩人・大町桂月は「千早振る 神代の昔しのばれる 雲井にあおぐ 二本の杉」と詠んだ。それほどの巨木である。

所在:高知県大豊町 八坂神社境内