原発を考える《初の″原発汚染″オリンピックに》~原子力緊急事態宣言の中で~井上脩身

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福島第一原発全景(『フクシマ事故とオリンピック』より)

 新型コロナウイルスの世界的な感染により、東京オリンピックは1年延期されることになった。安倍晋三首相は「新型コロナウイルスに打ち勝った証し」としてオリンピックを開くとしているが、そもそも東京五輪は福島第一原発事故による放射能汚染について、安倍首相が「アンダーコントロール」であるとし、「復興五輪」を旗印にして誘致したものだ。しかし原発事故にともなって出された「原子力緊急事態宣言」は今なお解除されていない。解除時期について政府は「確たる見通しを述べることは困難」としており、来夏までに解除できる可能性はほとんどゼロである。ならば、オリンピックは中止すべきだ、と元京大原子炉実験所助教の小出裕章氏は近著『フクシマ事故と東京オリンピック』(径書房)の中で主張している。本文は英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語に訳されており、世界中に発信されている。東京オリンピックを強行するならば、五輪史に「原子力汚染五輪」と刻まれることになるであろう。

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