旅するカメラ《高山右近の故郷で見たマリアの墓》片山通夫

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大阪の北のほうに豊能町がある。近年バチカンから福者の称号を与えられたキリシタン大名の高山右近の生誕の地である。

 

 

この高山右近とは直接何の関係もなさそうだが「マリアの墓」なるものがこの地に存在する。

 

 

 

 

以下マリアの墓

なんとなく高山右近の生誕の地の里山に存在する墓に興味を持った。 そしてこのマリアの墓と呼ばれているところには4基の墓碑(墓石)がある。元文、延享、寛延(1730~51年)の年号が刻まれているところを見ると江戸中期のものらしい。この頃になると我が国のキリシタンは九州に細々と隠れていたいわゆる隠れキリシタン以外は壊滅状態だったはずである。ここにある墓が本当に「マリアの墓」であったなら、このあたりにも隠れキリシタンがいたということであり、当時は決して「マリアの墓」とは呼んでいなかったはずである。また一基だけ離れて存在する墓碑が高山右近の母のだとも伝えられているようである。

江戸時代、キリシタン弾圧の中でまともな資料が存在するわけはないと筆者は思うのだが、それではロマンのかけらもないと反省しきりである。

片山 通夫(かたやま みちお)1944年生まれ、キューバ国営通信を経てフリー。オフィシャルサイト http://www.609studio.com/

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