沖縄《「慰霊の日」に思う》童話にみる沖縄のこころ 文 井上脩身

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『月と珊瑚』(講談社)の表紙

  沖縄戦が終結して75年を迎えた「慰霊の日」の6月23日、「沖縄全戦没者追悼式」が沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で行われた。玉城デニー知事は辺野古基地の建設が進められている大浦湾について、「絶滅危惧種262種を含む5300種以上の生物が生息しているホープスポット」と述べ、希望の地が戦争という血みどろの地になることへの強い危機感を表明、「沖縄のこころ」を前面に押し出した。わたしはたまたま童話作家、上條さなえさんの、沖縄を舞台にした『月と珊瑚』(講談社)を読んでいるところだった。主人公の女の子は、「沖縄は血と涙と珊瑚礁でできた島」と知る。その島のサンゴは破壊され、辺野古の島として、しまびとの血と涙が流れかねない瀬戸際にたっている。この本は今年度の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書だ。多くの子どもがこの本を読むだろう。「沖縄のこころ」とは何だろう。子どもたちには『月と珊瑚』から自分なりに何かを感じとってほしい、と私は願う。 “沖縄《「慰霊の日」に思う》童話にみる沖縄のこころ 文 井上脩身” の続きを読む

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