とりとめのない話《俳句ななめ読み3》中川眞須良

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2020年,この夏は特に暑い、とにかく暑い。高温多湿のいわゆる猛暑日が何日続いていることか、もう9月に入ったというのに・・・・・。
長年「人間」をやっているがこんな夏は記憶にない。
気象台は「高気圧の二段重ね」がその要因とか, いいかげんにして欲しい、おまけにコロナである。
こうなればどうしても在宅時間が多くなってしまうのは仕方のないことであろう。
しかしこれらの悪条件下の夏、半分は年の功だろうが私なりに退屈せず時間を過ごす術を心得ている。

「コロナ禍は想像力とイメージづくりを武器にして・・・・・」とでもいえようか。となればその対象はまず俳句に向けられる。作るのではなく読むのである。
ところで、人は句をどう読むのだろうか。

作者で読む、 作風で・・・・・、 季語で、 年代で、 表現(言葉)で、・・・・・いろいろだろう。

また何かを探す手段として読む人も多いようだ。
それは 過去 なのか、 人 なのか、 夢か、罪か、それとも自分自身か、これもまた様々である。

この酷暑の今、「俳句やぶにらみ」から暑気払いに?おすすめするこんな句はいかがでしょうか。
読んでいるのか、 叫んでいるのか、 ぼやいているのか・・・・・、
あまりの暑さで半ば、破れかぶれの自分がいる。

虎落笛  風の又三郎 やあーーーい  上田 五千石

これって、句 ?
はい! 句 です。

蛇足 虎落笛(もがりぶえ)と読む。冬の季語。冬の季節風が柵や竹垣の狭いすき間を吹き抜ける時に出す笛のような音をいう。

奇しくも、今日9月2日は上田五千石その人の命日である。

中川 眞須良 (なかがわ ますら)
1945年兵庫県淡路島生まれ。モノクロ写真を続けて45年。ますますその深みにはまりもがく日々を過ごす。

 

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