OPINION《大東亜戦争という呼称》寄稿 一之瀬 明(年金生活者)

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「大東亜戦争第一周年記念」として日本勧業銀行(現:みずほ銀行)が販売した「戦時報国債券」

今年は戦後75年という節目の年だ。節目の年というとなにか特別の感があるが、特に変わったことはなかった。ただ、安倍首相は相も変わらず歴史を顧みる姿勢を、「全国戦没者追悼式」でみせなかった。 大東亜戦争とは、日本と、中華民国、イギリスやアメリカ合衆国、オランダ、オーストラリアなどの連合国との間に発生した戦争に対する呼称。東條内閣が、昭和12年7月7日勃発の支那事変(日中戦争)も含めて「大東亜戦争」とすると閣議決定した。

「欧米諸国によるアジアの植民地を解放し、大東亜共栄圏を設立してアジアの自立を目指す」という理念と構想を元に始まったとする「大東亜戦争」が、アジアの植民地の宗主国を中心に構成された連合国側にとっては都合が悪かったため、戦後はGHQによって「戦時用語」として使用が禁止され、「太平洋戦争」などの語が代わって用いられた。GHQの指定は現在では失効しているが、1960年頃から一種のタブー扱いとされメディアでの使用は控えられている。
一方で、「連合国軍の都合で一方的に使用が止められた『大東亜戦争』の用語を用いるべきである」とする考えも存在し、歴史認識問題などでこの戦争の呼称については議論が多数なされている。(ウイキペディア)

ここの述べたように、戦後GHQはこの大東亜戦争という呼称を禁止した。「戦時用語」であるという理由だった。ところが最近になって、いわゆる戦前復帰願望の安倍政権になり、安倍と安倍を取り巻く勢力(日本会議など)、またそれに雷同する政治家や市民などがこの大東亜戦争という呼称を使いだした。その理由の一つに、当時の日本が閣議決定した正式名称だというものがある。確かに大東亜共栄圏という呼称と並んで大東亜戦争という呼称が使われた。

はたしていずれの呼称がマッチするかということになると、なかなか簡単には決められない。ただアジアの国々が大東亜共栄圏という名称をどのように受け止めているかも考えてみる必要がある。おそらくアジアの国々は積極的にこの呼称を受け止めることはないのではないか。皇室は「前の戦争」という風に表現しているようだ。

戦後75年、いまだにあの戦争を総括していない我が国の現状を如実に物語っている。

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