福井県おおい町に名田庄という集落がある。もとは名田庄村だった。この名田庄に陰陽道宗家安倍氏の子孫である土御門(つちみかど)家の遺跡が残っている。文献等の史料によれば、応仁の乱(1467)の戦火を避けて所領の当地(中世では名田庄上村)へひきこもり、この地で陰陽道及び、天文・暦・易の三道をつかさどっていたと伝えられる。安倍家は安倍晴明を祖とし、陰陽道・泰山府君を祀る安倍神道が成立したという。若狭とのかかわりは南北朝期の文和2年(1355)に泰山府君祭料として縫殿頭有世に当地を与えられたのが初現とされ(「土御門関係資料」宮内庁)、以後近世初頭まで存続した。有世は名田庄へ隠棲した有宣の曽祖父にあたる人物である。 “鬼夜行夜話 023「名田庄物語」片山通夫” の続きを読む
LAPIZ 2020冬号は12月1日から掲載開始です!
主な項目
表紙 カバーストーリー 北博文
Lapiz とは 編集部
巻頭言 Lapiz 編集長 井上脩身
神宿る。 片山通夫
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百鬼夜行夜話023「晴明神社」片山通夫
安倍晴明に関してはすでに様々なところで彼を主人公にしたドラマなどが創られているので割愛したい。ただ当時から相当な陰陽師としての実力を持っていたようだった。現に彼の名を関した神社まである。
writer 紹介
鬼夜行夜話022《伝説 信太の森の葛の葉》片山通夫
摂津国東生郡の安倍野(現在の大阪府大阪市阿倍野区)に住んでいた安倍保名(伝説上の人物とされる)が信太の森を訪れた際、狩人に追われていた白狐を助けてやるが、その際にけがをしてしまう。そこに葛の葉という女性がやってきて、保名を介抱して家まで送りとどける。 “鬼夜行夜話022《伝説 信太の森の葛の葉》片山通夫” の続きを読む
鬼夜行夜話 021「陰陽師・安倍晴明」片山通夫
まず陰陽師のことを説明する。テレビの番組では何本も制作されたのでご存じの方も多いと思う。 “鬼夜行夜話 021「陰陽師・安倍晴明」片山通夫” の続きを読む
鬼夜行夜話 020「鵺の鳴く夜は恐ろしい 04」片山通夫
さすがの鵺も源頼政によって退治された。それでは退治された鵺はどこへ逃げたか、もしくはその遺体はどうなったのか興味の湧くところである。一つは兵庫県芦屋市。ここには鵺塚とその近くに鵺橋がある。今一つは大阪・都島の町中にある。 “鬼夜行夜話 020「鵺の鳴く夜は恐ろしい 04」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 019「鵺の鳴く夜は恐ろしい 03」片山通夫
『平家物語・巻4・鵺の事』によると、源頼政は二度鵺退治をしている。
一度目は近衛天皇在位の時、毎夜、丑刻(午前二時頃)になると東三条の森の方から、黒雲が沸き立って御所を覆い、鳥の鳴くような奇妙な声がして天皇を悩ませていた。 “百鬼夜行夜話 019「鵺の鳴く夜は恐ろしい 03」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 018「鵺の鳴く夜は恐ろしい 02」片山通夫
ひょうひょうと深夜に鳴く鵺は天皇を悩ませた。そこで時の天皇は源頼政に銘じて二度鵺退治をしていた。一度目は近衛天皇の時、毎夜、丑刻になると東三条の森の方から、
黒雲が沸き立って御所を覆い、鳥の鳴くような奇妙な声が。 “百鬼夜行夜話 018「鵺の鳴く夜は恐ろしい 02」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 017「鵺の鳴く夜は恐ろしい」片山通夫
横溝正史という作家がいた。金田一耕助という名探偵が活躍するおどろおどろしい探偵物語だ。その彼の小説に悪霊島という小説がある。詳しい内容はリンクを貼ってあるので参照していただきたい。その悪霊島の小説に「鵺の鳴く夜は恐ろしい」という部分が出てくる。
鵺(ぬえ)とは平家物語』などに登場し、猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇。文献によっては胴体については何も書かれなかったり、胴が虎で描かれることもある。 “百鬼夜行夜話 017「鵺の鳴く夜は恐ろしい」片山通夫” の続きを読む