百鬼夜行夜話 010「九尾の狐 02」片山通夫

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妲己

前回書いたように、九尾の狐は中国で生まれた。・・・ということは朝鮮でも活躍(?)した話が残っている。朝鮮語でも「九尾狐→クミホ」とそのまま発音して恐れられた。ただ妲己のような妖艶ではなく美少女に化け男をたぶらかしその命を奪った。かなり恐ろしい…。クミホは人間になりたいという願望強く、1000人の男の命を奪って心臓や肝を食べることで人間になれると信じていたからだといわれている。

クミホ

朝鮮半島でも中国の古典作品の影響があり、九尾狐はそのままクミホ(???、九尾狐)と呼ばれ知られている。物語などのなかにおいてクミホは美少女の姿に化けて男性をたぶらかしてその命を奪う、悪意ある存在として描かれる。クミホは人間になりたいと願っており、男性の命を奪うのも1000人分の心臓ないし肝を食すことで人間になるためという。

また実在の道士で学者の田禹治(チョン・ウチ)は、クミホに愛されたという伝説が残っている。クミホは亡くなる直前、彼に特殊な玉(狐珠)を贈る。その効果によって「この世の理致に到達した道人」になったと伝えられている。

しかし1000人の命を奪おうとする執念は恐ろしい。

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