LAPIZ2020冬号Vol.36 cover story 北 博文 

写真・文 北博文



                                      

「海」

「海は広いな大きいな・・・」と童謡で昔から歌われた広大な青い海、私は神戸市の現在JR垂水駅北側のすぐ傍の実家で生まれ、幼児期は山陽電鉄もJR(旧国鉄)も高架になってなく海に行くときは必ず開かずの踏切を渡って行ったものです。その頃は蒸気機関車D51が長い貨物を引っ張り電気機関車EF58が茶色の客車を8両余り連結していたのを覚えています。小学生の低学年時代、海に行くには国道2号線を南に渡ると海神社の赤い大きな鳥居があって、その下付近から白浜が波打ち際まで20~30mあり木造の小型漁船が何十隻も枕木に乗せられて船底を乾燥させていて、ワカメやじゃこが大きく広げられた筵の上で天日干しされていて生臭い匂いが浜辺全体に広がっていましたね。小学生の高学年から中学生時代は余りにも海が近くにあって行こうと思えば直ぐに行けるとということもあって、関心もなく高校受験への勉強中は常にラジオの深夜放送かビートルズのLPを聞いていました。 “LAPIZ2020冬号Vol.36 cover story 北 博文 ” の続きを読む