原発を考える《フクシマ後遺症》一之瀬 明 年金生活者

すでにご存じの方もたくさんおられると思う。燃料デブリとは事故によって、原子炉圧力容器(Reactor Pressure Vessel、RPV)内の炉心燃料が、原子炉格納容器(Primary Containment. Vessel、PCV)の中の構造物(炉心を支える材料や制御棒、PCV底部のコンクリートなど)と一緒に溶けて固まったものを指す。

つまり素人考えだが、底が抜けた原子炉から、燃料が周辺の構造物、格納容器から溶けたものをいうようだ。バケツに入れた水が周辺のバケツの金属などとともに穴が開いた底から漏れたということのようだ。
安倍前首相は「アンダーコントロール」とおお見えを切って世界をだましオリンピックを東京に招致することに成功した。

しかし2020年12月24日、クリスマスイブに東京電力は「福島第一原発の燃料デブリの取り出しの開始を延期すると発表」した。その原因は「新型コロナの影響で英国での試験が日程通りできず」というモノだった。

取り出しの最中に大きな事故が起こって、その事故とオリンピックの開催時期と重なるようなことがあればと慮ってのことだろうとはゲスの勘繰りなのかもしれない。

一方、同24日、韓国・釜山発の聯合ニュースは《釜山市保健環境研究院は同日・24日、今年大型スーパーや百貨店などで流通した食品717件について放射能検査を行った結果、全て安全が確認され「適合」判定を受けたと発表》と伝えた。
無神経に「アンダーコントロール」と世界中に公言した安倍前首相。10年になろうとする今も放射能の危険を神経質ほど感じている隣国。
いずれが正しいかは後年証明されることだろう。

ちなみにウイキペディアによると、
チェルノブイリ事故(1986年4月26日1時23分(モスクワ時間))の場合、日本で事故直後の社会現象として、たとえば欧州産パスタの販売量が一時的に急減した。「放射線障害に効く」というデマが流れ、ヨード卵の価格が高騰した。モスクワに在住する日本人に対して日本から空輸した牛乳が配布された。5月3日に雨水中から放射性物質が確認された。
この事故をきっかけに原子力発電そのものに対する一般市民の不安が急増した。このため政府は、「日本の原子炉はアメリカ型で、事故を起こしたソビエト型とは構造が異なり、同様の事故は起きない」という説明を行った。しかし、スリーマイル島原子力発電所事故によってアメリカ型原発もメルトダウン事故を起こしていること、日本の東京電力・東北電力・中部電力・北陸電力・中国電力が採用しているGE(ゼネラル・エレクトリック)製MARK‐Ⅰ型原発の格納容器に欠点があること[注釈 5]がアメリカ本国で認識されていることなどは周知されず、これを理由にその日本では原発自体地震にあっても大丈夫な様に設計しても津波にあっても大丈夫な様に設計していなかった為、最終的に東日本大震災発生も地震の倍以上津波の被害大きかった事からこの事でこの震災に被災した福島県で福島第一原子力発電所事故が発生する事になる。

チェルノブイリの例を見てもやはり原発事故は地球俯瞰的に影響があるようだ。