冬の夜の昔話《樺太にわたったコロポックル 2》片山通夫

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樺太アイヌの男女(夫婦と思られる)

かつて樺太には樺太アイヌが住んでいた。彼らは筆者の推測だが北海道(蝦夷地)から渡ってきたコロポックルを大切にした。大切にするということは、決してコロポックルの世界には入らないということを意味する。樺太のアイヌの人々はそれを知っていた。
ところでコロポックルはどのような神様なのだろう。まずコロポックルとはアイヌに言葉で「蕗の葉の下の人」という意味である。蕗がいかに大きい蕗であっても、人間の背丈を超えるくらいがほとんどである。おそらく想像だが人間の子供程度ではなかっただろうか。伝説は地域によって差異があり「コロボックルは怠け者でアイヌが彼らに食べ物を与えていた」「コロボックルの手にあった刺青は捕らえたアイヌの人々が奪還を懼れて施したものであって元来からアイヌの風習である」などの変化が見られる。 つまり定説はない。

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