冬の夜の昔話《樺太にわたったコロポックル 3》片山通夫

サハリン州

ロシアには当たり前のことだが少数民族としてのアイヌがいる。ただサハリンの南部、いわゆる樺太と呼ばれてた地域には現在ほとんどいない。これは後で記する。アイヌ民族は下記の通り存在するし、存在した。例によってウイキペディアの力を借りる。
サハリン州、ハバロフスク地方、カムチャツカ地方に居住している。ロシア語ではアイヌ(Айны)、クリル(Куриль)、カムチャツカ・クリル(Камчатские Куриль)、カムチャツカ・アイヌ(Камчадальские Айны)、エイン(Ейны)などと呼ばれ、6つの集団に分けられる。2010年の国勢調査ではロシア国内で自らがアイヌであると回答した人数は100人程度であるが、少なくとも1,000人はアイヌを祖先に持つと考えられている。アイヌを名乗る人数が少ないのは、連邦政府に「現存する」民族集団としての承認を受けられていない結果であると考えられる。アイヌを祖先に持つ人が最も多いのはサハリン州であるにも関わらず、自らをアイヌと定義する人の大多数はカムチャツカ地方に居住している。次回からサハリン州を中心に存在するアイヌ民族を紹介してゆきたい。
それにしてもそれぞれにコロポックルはいた?