書籍紹介《「消えたヤマと在日コリアン」を読んで》片山通夫

「消えたヤマと在日コリアン」 ー丹波篠山から考えるー

細身和之 松原薫 川西なを恵 著 岩波ブックレット No.1046  定価(本体620円+税)

まず筆者の簡単な経験を述べたい。それがこの書を筆者が読む「読み方」の説明になると思うからである。1999年秋に初めてサハリンへ行った。「その島にとり残された」朝鮮人が多数いると聞いたからだった。筆者がいわゆる「朝鮮人問題」を知り取材を始めたのはサハリン残留朝鮮人が最初だった。
私たちは今なお、いやここ数年ますますヘイト問題に直面する。原因等は様々いわれているが、本旨とは違うのでここでは書かない。しかし本書からはその遠因を知ることができると思うので、本書をそんな角度からも読まれることを強くお勧めしたい。

 

 

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