夏の千夜一夜物語《噂の公衆電話》構成・片山通夫片山通夫

私が中学生の時。馴染みの友人2人と家に集まって、オールの勢いで他愛のない会話をしていました。その際に誰からともなく地元で話題の「出る」という公衆電話の話になったのです。友人宅から歩いて30分かかるかどうかの距離で、住宅街から少し外れた場所にポツンとあり、遠目から見ると何の変哲もない公衆電話。
これに何故か突然「出る」という噂が広まっていました。 “夏の千夜一夜物語《噂の公衆電話》構成・片山通夫片山通夫” の続きを読む