Lapiz2021 秋号 Vol.39

Lapiz2021 秋号 Vol.39 全記事の掲載終わりました。
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来月からまた順次新しい記事を掲載。お楽しみ下さい。
Lapiz2021 冬号 Vol.40 は12月1日から始まります。
コロナ禍もまだまだ続きそうです。皆様におかれましても十分ご注意されて毎日をお過ごしください。

連載コラム・日本の島できごと事典 その40《保健婦初子の像 》渡辺幸重

 

「保健婦初子の像」 ブログ「 犬飼ライダーズすて~しょん」より

四国の南西部、足摺岬(あしずりみさき)の西約42kmに沖の島があります。島の斜面に数百年にわたって石を積んで作られた段々畑の風景で知られ、その島に「保健婦初子の像」が建てられています。これは、1949年(昭和24年)から20年以上ただ1人の島の保健婦として勤務し、乳幼児死亡率の減少や風土病フィラリア(象皮病)の撲滅に貢献した荒木初子を顕彰したものです。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その40《保健婦初子の像 》渡辺幸重” の続きを読む

読切連載アカンタレ勘太10-2《ラインダンス》 文・画 いのしゅうじ

勝のいかりがおさまらない。
「勘太がかわいそうやないか」
「ぼく、気にしてへん」
勘太はいつものようにもぞもぞという。
「勝のタイガース好きにはびっくりや」
隆三は勝のきげんをとるように言った。 “読切連載アカンタレ勘太10-2《ラインダンス》 文・画 いのしゅうじ” の続きを読む

読切連載アカンタレ勘太10-1 《阪神巨人どうま戦》 文・画 いのしゅうじ

阪神巨人どうま戦

 テッちゃんと勝がけんかをしている。
3年生になって、新しい教室に入るなり、テッちゃんが、
「巨人の川上や」
と、けしょうまわしを机に広げたのがきっかけだ。 “読切連載アカンタレ勘太10-1 《阪神巨人どうま戦》 文・画 いのしゅうじ” の続きを読む

コラム・とりとめのない話《普通》中川眞須良

「普通」

一匹の蟻の歩行を観察していると握りこぶし大の石の壁に行く手を遮られると、その行き先(進路)は三択である。それは 左折、右折、又はUターン。なかには極稀に一瞬立ち止まってからゆっくりとその石をよじ登り、直進に拘る蟻もいる。となれば四択ということになるのか。 “コラム・とりとめのない話《普通》中川眞須良” の続きを読む

秋の夜長に聞く話《中秋の名月》片山通夫

 中秋とは、東アジアの伝統的な行事のひとつで、旧暦の8月15日に行われる。グレゴリオ暦では9月または10月にあたる。今年2021年は今宵9月21日。この日、月は満月となり秋の涼やかな空気を通して月を愛でる。名月である。各国の行事を探してみた。 “秋の夜長に聞く話《中秋の名月》片山通夫” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その39《海洋無酸素事変》渡辺幸重

(写真)網代島の地層(津久見市観光協会HPより)

私たちは酸素がないと生きていけません。海で赤潮が発生すると魚が浮くのも富栄養化による酸素欠乏状態が起きるからです。鹿児島県の上甑島・貝池は水深5m付近までは淡水ですがそれより深いところは古い海水のままで、酸素があまりありません。そのため酸素がなくても生きられる生物だけがいる世界でも珍しい場所になっています。淡水と海水の境界部には嫌気性光合成細菌、それより深いところには硫酸還元細菌などがいるということです。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その39《海洋無酸素事変》渡辺幸重” の続きを読む