秋の夜長に聞く話《秋は人を詩人にする》片山通夫

 

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秋はますます深まってゆく。

芭蕉の句に

「秋深き 隣は何をする人ぞ」

中学だったか高校だったか、所謂生意気盛りの筆者は思ったものだ。

「何をしようと勝手だろ・・・・」
さすがに最近はそんなことは思わない…。(当たり前か)
隣の人は何をして深まりゆく秋を楽しんでいるのかな
こんな意味だそうです。

〇秋深き かげともなひて 部屋にあり   高浜年尾(たかはまとしお)

〇秋深き 大和に雨を 聴く夜かな   日野草城(ひの そうじょう)

〇下駄の音 ころんと一つ 秋深し   富安風生

秋は人を詩人にする。