秋の夜長に聞く話《星空を眺めて》片山通夫

COP26が終わった。まあ、それぞれの国の立場や考えがグラスゴーの街で静かに衝突、つまり偽善的な終了を迎えたという印象を筆者は受けた。
11月20日のAFP通信は「トゥンベリさん、英首相を糾弾 COP26にプライベートジェットは「偽善的」という18歳の少女の意見を掲載した。
https://www.afpbb.com/articles/-/3376891

彼女はAFPに「もちろん気候危機はプライベートジェットによって引き起こされたものではないが、気候危機を解決しようとしながら、ボリス・ジョンソン氏のようにすぐ近くに住んでいる世界の首脳がプライベートジェットでグラスゴー入りしたことは、やや偽善的だ」と語った。「それでは正しいメッセージを発信することにならない」。英首相は「再びグラスゴーに向かう際には列車」を利用したという。

またグラスゴーでは「石炭火力発電の性急な廃止」を求める国の主張の裏には「原発推進」の意図が隠されていたように思える。いずれにしても各国の思惑が入り乱れ、「青い地球」を保つことはなかなか難しいようだ。

一度グラスゴーの星空を眺めながら各国首脳が歓談すればよかったのかもしれない。