年末のご挨拶と2022年片山通夫カレンダー「道の風景」9月~12月

2021年もまもなく終わり、新しい年を迎えます。コロナが収まってかっての生活が戻ってくる年に来年はなりますよう、静かに除夜の鐘の音を聞きながら祈りたいと思います。来年は皆様にとって幸せな年でありますよう・・・。

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2022年片山通夫カレンダー 「道の風景」

今年も残すところわずかになりました。今年もコロナで明け暮れました。来年は収束することを願っております。恒例の来年のカレンダーを明日から紹介します。また来春には「Once Upon a Time 」というタイトルで1960年代から撮りためて厳選した150~200点の写真集を発行いたします。時期や価格は現在のところ未定ですが、ぜひお求めいただければ幸いです。

神宿る。《神木》片山通夫

渡岸寺前のケヤキ(滋賀県)

神木という言葉がある。古神道における神籬(ひもろぎ)としての木や森を指し、神体のこと。また依り代・神域・結界の意味も同時に内包する木々のこと。御神木とも称される。ここでいう「古神道」とは外来の影響受けなかった時代の日本古来の神道を言う。また神社の境内や神域にあって神聖視される樹木をいう。霊木,勧請木(かんじようぼく),神依木(かみよりき)ともいわれる。
神木⇒ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%9C%A8

神木は樹木の種類も多い。ケヤキだったり杉も桜もある。いずれにしても広義には神聖視されている樹木で。一般には神社の境内などにあって、注連縄(しめなわ)などを張り巡らし、樹齢何百年と言われるような古木であり崇敬されている樹木である。

神道は八百万の神々を祀り・信仰する。そこがキリスト教など一神教とは大きな違いがある。だから神はいたるところに存在する。時には山全体、大きい岩なども神体とされる。言葉通り「神が宿る」わけである。

各地の神木

冬の夜更けは・・・山城の国物語《木津川界隈》片山通夫

継体天皇像

初めに。
筆者が何年も前からこよなく愛している地域の一つに南京都地区がある。その地域にはけっこうな歴史があることに気が付いたのである。何しろその条件がそろっている。南に明日香、平城、北には平安の都、そして水運と開墾に十分な水量を誇り難波の海に最後は注ぐ木津川。真に条件が整いすぎていると思う。
かの継体天皇が明日香の都をうかがった地域でもある。継体天皇に関しては、井上満朗氏(歴史学者、京都産業大学名誉教授)の「継体天皇と河内馬飼首荒籠」という論文に詳しい。
この地域は古来「山城国」と呼ばれた。「やましろ」は、古くは「山背」「山代」と記され、7世紀に「山背国」という表記で国が建てられた。 この名称は、平城京から見て「奈良山のうしろ」にあたる地域であることから来ていると云われている。 “冬の夜更けは・・・山城の国物語《木津川界隈》片山通夫” の続きを読む