冬の夜更けは・・山城の国物語004《第26代継体天皇-01》片山通夫

継体天皇像

 

第26代継体天皇。その出自から謎に満ちている。継体天皇の生涯を書き始めると数冊の書物が書けるのではないかと思われるほど、エピソードがあり、また正確に書くことが出来ない謎の人物だった。ともあれ、継体天皇は木津川をはじめとする淀川水系を手中にした。ひょっとして天皇のご先祖は河童の精だったのかと実に失礼なことを思い浮かべたりもした。

ところで継体天皇はそれまでの天皇(大王)の系とは違う系譜の方だったようだ。当時の天皇・武烈天皇が崩御、しかし彼に跡継ぎがいなかったため、時の実力者・大伴金村(おおとものかなむら)らが次の天皇を選ぶことになって、近江高島生まれで越前にいた応神天皇から5代目の子孫にあたる男大迹(おをど)王を推挙したとある。 “冬の夜更けは・・山城の国物語004《第26代継体天皇-01》片山通夫” の続きを読む