冬の夜更けは・・山城の国物語009《終章 観音寺・京田辺》片山通夫

前回遷都を繰り返した歴史を紹介した。さて山城の国に話を戻そう。

京田辺という町がある。お茶で有名だ。特に玉露だという。茶畑は木津川のあたりに広がる。そんな風景の中に古刹というべき歴史を誇る寺院を紹介したい。山城の国普賢寺の観音寺である。古くから奈良・東大寺二月堂のお水取り行事に使われる松明に使われる竹を治めてきた。この辺りは今は京都府下だが、奈良時代は奈良朝の影響下にあった。文化は勿論、経済的にも奈良(平城)だったようだ。

この回で「山城の国物語」は終わりにしたい。また続きを書く機会があるかもしれないが…。写真は京田辺・観音寺。