原発を考える《甲状腺がんの加害責任をただす》文 井上脩身

東京電力を相手に提訴した原告団 

~患者たちが東電相手取り提訴~
 福島第1原発事故後、甲状腺がんになった6人が1月27日、がん発症は事故が原因として東京電力対して6億1600万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。チェルノブイリ原発事故後、子どもの甲状腺がんが急増したことから、福島事故の被曝によるがん発症の可能性が強く指摘されたが、国や福島県、東電は因果関係を否定してきた。今回の提訴は、原発事故とがんとの因果関係の有無を公判廷の場で明らかにするにとどまらず、将来を担う子どもの健康を守るという、最も基本的なことに目を背けてきた東電の非人道的姿勢を浮き彫りにするという意味でも極めて意義深い裁判になる。 “原発を考える《甲状腺がんの加害責任をただす》文 井上脩身” の続きを読む