写真散歩・石の風景《不来方の城》片山通夫

 

同じく岩手県盛岡城址。

 

 

その昔石川啄木が歌った。
来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心

不来方(こずかた)は、現在の岩手県盛岡市を指し示す言葉である。「盛岡」が都市名として使われ始めた時期については諸説あるが、「不来方」は、少なくとも570年の間存在する由緒ある名であることから、現在、盛岡の雅称として使われることがある。南部氏による開府当時、居城名も「不来方城」であり、この時、都市名として「盛岡」という地名は存在しなかった。