Lapiz22秋号《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身

東京地方裁判所

13兆円。その天文学的な金額に驚きました。東京電力福島第1原発の事故をめぐって、東電の株主48人が「事故が起きたのは旧経営陣が津波対策を先送りしたため」として、元役員5人を相手取って賠償を支払うよう求めた訴訟で、東京地裁の朝倉佳秀裁判長は7月13日、うち4人に賠償を命じる判決を言い渡しました。その賠償額は13兆3210億円。民事裁判では過去最高だそうです。1兆円は1万円札を積み上げると10キロになるそうです。ならば13兆円は130キロ。富士山の34・4倍の高さに相当します。元役員の怠慢は「富士山34・4個の重さ」なのです。 “Lapiz22秋号《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む