連載コラム・日本の島できごと事典 その75《旧統一教会》渡辺幸重

雑誌『海洋真時代』に掲載された当初の「石巻田代島世界海洋村構想」

安倍元首相銃撃事件をきっかけに政治家と旧統一教会(旧・世界基督教統一神霊協会/現・世界平和統一家庭連合)の関係が問題になっています。旧統一教会は“宗教活動(カルト活動)”だけでなく、政治や経済、言論・報道、学術、ボランティアなどあらゆる分野で活動する団体・企業を作っており、その数は膨大です。教団の目的は、政治家を使って統一教会を日本の国教にしたり、世界各国の政治を動かすことだそうです。日本は霊感商法や高額献金、集団結婚式などで巨額の金を収奪する国とされていることもわかりました。2011年の東日本大震災のときには多くの旧統一教会ボランティアが被災地に入りました。統率がとれ、黙々と働くボランティア高く評価され、被災者の中には「津波で亡くなった夫の霊が霊界で苦しんでいる」と信じ込まされて高額献金を繰り返した人もいるそうです。福島第一原発事故の補償金を献金した被害例もありました。ここでは、旧統一教会関連の企業・団体によって宮城県石巻市の田代島(たしろじま)に復興プロジェクトとして持ち込まれた「海洋レジャー基地による地域起こし」の例を紹介します。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その75《旧統一教会》渡辺幸重” の続きを読む