読切り連載 アカンタレ勘太12-1《さかさレインボー》文・画 いのしゅうじ

おぼん明けのとうこう日。
イッ子せんせいが勘太をよんだ。
「かけた?」
「……」
「やっぱりわすれてる」
勘太の頭をげんこつでこつんとたたく。
「虹の子で作文かいてくれるんでしょ」
とせんせいにいわれ、勘太は隆三の家で見た虹をおもいだした。
「ぼくら、虹の子や」
(なんであんなこと言うたんやろ)
「武史にかいてもろたらどうですか」
「勘太くんにかいてほしいの」
「ぼ、ぼくには……」
せんせいは「かけません」と言わせない。 “読切り連載 アカンタレ勘太12-1《さかさレインボー》文・画 いのしゅうじ” の続きを読む