3・11特集 怒りを込めて振り返れ「地震、津波に原発事故」一之瀬明

福島県浪江町

あの東日本大震災は世界にとっても忘れられない大事件だった。最近になっても大きな地震は世界中とは言わないが起こっている。この瞬間(2月末日)にもトルコやシリアでは寒さに震えながら余震におびえている人々がいる。昔から「地震、雷、火事、おやじ」と言って恐れたものだ。調べてみたら江戸時代にはすでにそう言われていたとあった。
地震は、いつ起こるのかまったく予想ができないので、一番怖い。雷は落雷で火事や死亡事故を起こすので二番目に怖い。しかし天気読んで(農業者や漁業者、船乗りなど)、発生や雷雲の動きを予知できるところが二番目。火事は、消すことができるし、逃げることもできるので、三番目。最後に親父は、そこそこ気をつかっていけば、そんなに叱られないので、四番目に怖いというのがその説らしい。

しかし地震は津波を伴うからやはり一番怖いが、最近ではフクシマの例を見るように、津波が原発を襲い冷却用の電源を襲ってメルトダウンという結果になる。こう考えるとやはり地震が一番怖いようだ。ところがウクライナの例を見ると人間も原発にとっては同じように恐ろしい。ロシア軍が欧州最大の原発を占拠している。扱いなれている技術者が扱うようならそう心配しないが・・・。 いや、やはり心配だが。

一方我が国でもウクライナの例とは異なるがとんでもないことが起こっている。原発の運転寿命を伸ばすという暴挙のことである。原発は「コンクリートと金属の塊の中に水を入れて冷やす」のだと思う。(間違っていればごめん)
東日本大震災の前には安部晋三氏は「全電源喪失はありえない」と地震対策を国会答弁で拒否していた。ところが大地震が起こった。後はご存じのとおりである。安倍は逃げまくっていたが、別の理由で遂には暗殺された。とうとう国民の疑惑には何も応えずに亡くなってしまった。最後まで無責任だったと筆者は思う。

ところでトルコ・シリア地震を始め、まだまだ大地震が起こる可能性を専門家が指摘している。予想される大地震は南海トラフで起こる危険があるとか。南海トラフとは駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を南海トラフという。
⇒ https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/nteq.html

そのまだまだ起こる可能性の大地震を前に、政治家や官僚、企業の一部はまるで「安倍晋三化」してしまったのか、現存の原発の「寿命」を本来40年だったものを60年に20年も伸ばすという。東京新聞は「運転60年超の原発、世界で実例なし 設計時の耐用年数は40年 配管破れ、腐食で穴…トラブル続発 」と報じる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/218838

金属もコンクリートも経年劣化する。大地震の可能性もある。そんな中で「安倍晋三化」しているのは明らかに矛盾である。しかし「安倍晋三化」した人たちには「矛盾を矛盾と感じない」ようだ。

※なんじゃこれ?
「志賀原発敷地内に活断層はない」規制委が北陸電力の主張を了承、規制委調査団の判断覆る 再稼働に進展   https://www.tokyo-np.co.jp/article/234494