スサノオ追跡《そして渡来人たちの宴が始まった 下 》片山通夫

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飛鳥大仏

ともあれ、魏志倭人伝の時代は我が国では弥生時代から古墳時代に移る過渡期。その後いまだに謎に満ちた邪馬台国をはじめとする小国家群が現れ、大和にヤマト王権が出現し、飛鳥文化の華が開く。この頃を詳しく見てみると、古代国家の成立過程で大陸や朝鮮半島からの文化や国家制度の伝来がヤマトから飛鳥時代・古代国家の成立への勢力争いが顕著にみられる。 “スサノオ追跡《そして渡来人たちの宴が始まった 下 》片山通夫” の続きを読む

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スサノオ追跡《そして渡来人たちの宴が始まった 中 》片山通夫

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魏志倭人伝

一方日本書紀によれば、スサノオは高天原で大暴れして追放されて「一書」では新羅の国へ降り立つという。しかしせっかく降り立った新羅の国を「自分のいるところではない」と出雲へ渡る。
新羅の人々からすれば風の又三郎のごとくに忽然と消えたわけだ。
又三郎の父は鉱山で働く人らしい。なんでもモリブデンの採取に従事しているようだ。
一方スサノオは朝鮮半島で鉄器を見た。馬を見た。おそらく様々な植物と一緒に鉄器の技術とそれに携わる人々、馬と乗馬技術なども我が国に伝えた、いやもしかしたら少なくともそれらの情報を持って帰ったのかもしれない。  “スサノオ追跡《そして渡来人たちの宴が始まった 中 》片山通夫” の続きを読む

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スサノオ追跡《そして渡来人たちの宴が始まった 上 》片山通夫

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 スサノオ追跡から始まって渡来人たちの宴まで、長いだけで脈絡も歴史的証拠もない話もいよいよ終わりになった。
イザナミとイザナギの間に生まれたスサノオはよく知られているように三男坊だった。筆者の偏見でいわせてもらえれば、三男坊は一言でいえばわがままである。甘やかされて育ったせいなのかもしれない。またスサノオのように末っ子の場合猫かわいがりされて育った可能性がある。
特にスサノオは乱暴であったようだ。亡くなったイザナミ、つまり「かーちゃん」に会いたいとわがまま三昧で、高天原で大暴れしたことは日本神話に詳しい。
特に天の斑馬(ふちこま)の皮を「逆剥ぎ(さかはぎ)」に剥がして、服屋(はたや)の屋根に穴をあけてそこから投げ入れたという話で服屋にいた服織女は驚き亡くなったと古事記にある。とんでもない男だ。思うにスサノオは理知的な姉・アマテラスとはかけ離れた存在だった。ガキ大将と学級委員長という役柄がぴったり。 “スサノオ追跡《そして渡来人たちの宴が始まった 上 》片山通夫” の続きを読む

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渡来人たちの宴「朱智神社で見つけたスサノオ」

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辟邪絵(奈良国立博物館)で牛頭天王をつかんで食べる天刑星

京都府京田辺市に「天王」という集落がある。かなりの山間の田舎だ。バスが通っているが2時間に1本程度。筆者はその天王といういう地名にひかれて少し調べてみた。集落の端の山の上に朱智神社という古い神社があるという。京田辺市のいわれの書かれているホームページによると、朱智神社の祭神は迦爾米雷命 建速須佐之男命 天照国照彦火明命となっている。
朱智神社は迦爾米雷命(かじめいかずちのみこ)=(神功皇后の祖父)を主神とし、古代この地一帯に勢力のあった息長氏(おきながし)の祖神を祭っている式内社だとか。天照国照彦火明命は太陽光や熱の神格化だという。 “渡来人たちの宴「朱智神社で見つけたスサノオ」” の続きを読む

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渡来人たちの宴《日食》

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天岩戸の前で踊る天鈿女命

 少し話がずれる。アマテラスも卑弥呼も太陽をあがめ、利用し、そして自らの化身を太陽とした。その象徴が鏡であったことはすでにのべた。

 古代の社会では勿論地球が丸いことや月が地球の周りを公転していることなど、知る由もなかった。また、自分の住む地域から遠く離れて移動することもなかったので、月食や日食は自分のす住む地域かその周辺での見ることになる。そしてこれらの現象は現代のように予測のつくはずもなく「突然」起こる。故に人々は恐れおののくこととなる。 “渡来人たちの宴《日食》” の続きを読む

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