写真散歩《まずは言い訳》片山通夫

とにかくコロナのおかげ(?)で多くの人が世界中で不自由な生活を余儀なくされている。かく言う私も「世界人の一員」として、末席を汚している。

ただ末席を汚すだけでなく生活にはかなりの変化がみられた。取材でサハリンをはじめ他の所に出かける以外は、ほとんど毎日事務所へ出かけていた生活がなくなった。先の見通しも見えない中で事務所もたたんだ。それで自宅を事務所代わりに使っている。ほとんどのフィルムはデジタル化して処分した。ついでに書籍も処分した。
身軽になって良いこともある。せこい話、毎月の費用が浮いてくる。こんな経験は以前にもあった。カラーポジフィルムでの撮影がほとんどだった時代、現像所に支払うフィルム代と現像代がデジタルになって浮いた時だ。
その時も、今もまるで「家が建つのではないか」と思うほどの気分だったが、そうは行かないのが人生。家も経たなきゃ生活も楽にならない。

しかし毎年作っているカレンダーは作ると決めた。写真が必要だ。そこでカメラを下げてあちこち出かけることにしている。・・・と言っても日帰りの小旅行。幸い電車の便はかなり良い。車で出かけるよりも考え事も出きるのである意味快適だ。そんなこんなでカメラを持って出かけた先で撮った写真を紹介したい。