連載コラム・日本の島できごと事典 その44《島を食う虫》渡辺幸重

かつてのホボロ島

瀬戸内海の東広島市赤碕の沖に小さな島「ホボロ島」が浮かんでいます。「美しい赤土の山肌を持っているこの島は、風雨や波に侵されて身がやせ細るばかりだったので、そこから逃げだそうとしたものの周囲の島々がじゃまをしてどこにも逃げられなかった。西方にこの島に好意を持つ藍之島があったが、その間にある島が辛く当たるので会いにも行けず、すっかり諦めて衰亡の身を横たえている」という伝説がある島です。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その44《島を食う虫》渡辺幸重” の続きを読む

秋の夜長に聞く話《灘の生一本》片山通夫

灘五郷絵図

関西には酒どころと言われている郷がいくつもある。代表的なのが「灘五郷」。神戸市灘に有名な造り酒屋がひしめいている。五郷とは、兵庫県の灘一帯にある5つの酒造地の総称である。西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷を指す。日本の清酒生産量の約3割を占める。筆者の知り合いのも過去に造り酒屋を営んでいたり酒樽の製造に携わっていた家があった。魚崎と今津のそれらは存在した。 “秋の夜長に聞く話《灘の生一本》片山通夫” の続きを読む

秋の夜長に聞く話《秋の宵に飲むカクテル・・・》片山通夫

宵とは「日が暮れてからしばらくの間。(夕暮れに続く)夜の初めの頃を言う。こんな日はやはり土砂降りとか曇りでは何かそぐわない。夕日が落ちて残照が空を赤く染め、秋特有のイワシ雲などが赤く染まり、徐々に暗くなってゆく頃、そんな時には何を飲む? “秋の夜長に聞く話《秋の宵に飲むカクテル・・・》片山通夫” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その43《消えた国境離島》渡辺幸重

潮位観測の流れ(海上保安庁)

地図を見ると、北海道北部のオホーツク海側、宗谷郡猿払村の沖合約0.5kmに「エサンベ鼻北小島」があります。これは2014年8月に国が命名し、2016年度に国有財産台帳に記載した「領海の外縁を根拠付ける国境離島」のひとつで、1987年に行った第一管区海上保安本部による測量で、標高1.4mとされています。ところが2019年9月24日、海上保安庁は調査を行った結果「島は存在しない」と発表しました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その43《消えた国境離島》渡辺幸重” の続きを読む