Lapiz エッセー《四文字熟語が世界を暴く001》山梨良平

Screenshot 2023-11-20 at 15-38-40 「エッフェル姉さん」松川るい議員が地元会合でマスコミへの恨み節炸裂「毎日、毎日、デマが流され」 (SmartFLASH) – Yahoo!ニュース

近頃気になることが多い。LINEとかSNSの世界では文章を相手に送るのに、主語やタイトルが書かれていない場合が多い。いきなり「○○した?」と用件。返す方も「まだ・・・」と簡潔に返す。まあ二人の会話だから第三者に読ませたりする必要もないし、それでいいのだろうけど、書いているのが若い人だと文章力が極端に落ちるのではないかと余計な心配をしてしまう。(自分のことは棚に上げています)
そこで思いつくままに昔習った四字熟語を思い出して脳の活性化を図ってみた。名探偵ポアロ曰くの「灰色の脳」の活性化だ。いや、もっと端的に書くと認知症が怖い

四文字熟語集

羊頭狗肉(ようとうくにく)羊の頭を看板にかけ、実際は犬(狗)の肉を売る行為を言う。一種の詐欺である。このことから、上(うわ)べが立派でも中身が伴わないことを、羊頭狗肉というようになった。先ごろの自民党女性局の「パリ研修」などもこれにピッタリ。曰く、「とても実りあるパリ研修」と釈明。

鶏鳴狗盗(けいめいくとう)つまらない技でも役に立つという意味らしい。「史記」に見える孟嘗君(もうしょうくん)の故事による。孟嘗君が秦に捕らわれた際、食客の中に、犬の真似をして物を盗むのが得意なものと、鶏の鳴き真似を得意とするものがいたおかげで、逃げ出すことができた。「つまらぬ技でも役に立つ」というたとえにも用いられる。
「百人一首」の「夜をこめて鶏(とり)の空音(そらね)ははかるともよに逢坂(おうさか)の関(せき)はゆるさじ」(清少納言)はこの故事に寄ったと言う。現代政治の世界でも「派閥を渡り歩いて」、「極端な言を用いて、また厚かましく」目立つ人物がマスコミにもてはやされる政治の世界。そう、杉田水脈氏のように。もてはやすマスコミの見識や如何に?