連載コラム・日本の島できごと事典 その100《与那国特区構想》渡辺幸重

与那国島・国境交流のイメージ

台湾を西方約110㎞に見る日本最西端の“国境の島”・与那国島。「歌と踊りの島」といわれ、南方文化、中国文化、琉球王朝文化が混合した独自の祭祀・芸能を伝承しています。台湾の日本統治時代には与那国島は中継基地として栄え、米軍政下にあった第二次世界大戦直後も沖縄と台湾の間で兵器屑や軍需物資などと生活物資をバーターする密貿易(復興貿易)の中継基地となりました。1947(昭和22)年には島の人口が約1万2千人に膨らみましたが、蜜貿易に対する取り締まりが強化されると急激な人口減少が起きました。2015(平成27)年現在の人口は1,479人となっています。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その100《与那国特区構想》渡辺幸重” の続きを読む