原発を考える《甲状腺がんの加害責任をただす》文 井上脩身

東京電力を相手に提訴した原告団 

~患者たちが東電相手取り提訴~
 福島第1原発事故後、甲状腺がんになった6人が1月27日、がん発症は事故が原因として東京電力対して6億1600万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。チェルノブイリ原発事故後、子どもの甲状腺がんが急増したことから、福島事故の被曝によるがん発症の可能性が強く指摘されたが、国や福島県、東電は因果関係を否定してきた。今回の提訴は、原発事故とがんとの因果関係の有無を公判廷の場で明らかにするにとどまらず、将来を担う子どもの健康を守るという、最も基本的なことに目を背けてきた東電の非人道的姿勢を浮き彫りにするという意味でも極めて意義深い裁判になる。 “原発を考える《甲状腺がんの加害責任をただす》文 井上脩身” の続きを読む

写真散歩《滋賀県日野の雛祭り》片山通夫

《滋賀県日野の雛祭り》日野は近江商人発祥の土地でもある。近江国(現在の滋賀県)に本宅(本店、本家)を置き、他国へ行商して歩いた商人の総称で、大坂商人、伊勢商人と並ぶ日本三大商人のひとつ。 「近江の千両天秤」ともいうように、天秤棒1本から財を築き、三都(江戸、大坂、京都)をはじめとする全国各地に進出し、豪商と呼ばれるまでに発展していった。

2022春号 Vol.41《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身

天皇メッセージ 沖縄占領に関する昭和天皇の英文メッセージ(沖縄県公文書館HPより

今年5月15日、沖縄の本土復帰50周年を迎えます。しかし「沖縄の本土化」という沖縄県民の願いもむなしく、日本にある米軍基地の7割が沖縄に集中、さながら米軍の島と化しています。1月23日に投開票が行われた名護市長選では政府与党が推す現職候補が当選しました。名護市には米軍基地の建設工事が進められています。今年9月に任期満了になる沖縄県知事選が半年後に迫っており、いっそうの″米軍島化″を許すかどうかの分水嶺の年になりそうです。沖縄は戦時中、本土の捨て石にされました。戦後、捨てた石を米軍にほうりなげた形ですが、沖縄に犠牲を強いた一因に天皇の意思があったことが、近年、現代史研究家らによって明らかにされました。
沖縄が本土に復帰した1972年、日本の米軍基地のうち沖縄にあったのは59%でした。ところが50年後の現在、米軍施設の70%が沖縄に集中、沖縄本島の14・6%が米軍のフェンスに囲まれています。 “2022春号 Vol.41《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む

Lapiz2022春号Vol.41 《Lapizとは?》

銃を持つ少女・ベイルートで

Lapiz(ラピス)はスペイン語で鉛筆の意味
地球上には、一本の鉛筆すら手にすることができない子どもが大勢いる。
貧困、紛争や戦乱、迫害などによって学ぶ機会を奪われた子どもたち。
鉛筆を持てば、宝物のように大事にし、字を覚え、絵をかくだろう。
世界中の子どたちに笑顔を。
Lapizにはそんな思いが込められている。

Lapiz2022春号Vol.41 予告

Lapizとは・・・。

巻頭言 今年5月15日、沖縄の本土復帰50周年を迎えます。しかし「沖縄の本土化」という沖縄県民の願いもむなしく、・・・・

編集長が行く 《社会的欲求不満の暴発か? クリニック放火殺人事件犯の動機を探る》

神宿る。《岩船神社》

とりとめのない話《ジャズする心》

宿場町シリーズ 《東海道・水口宿》

その他

お知らせ

もう春号のお知らせです。3月1日からLapiz 2022年春号Vol.41 は掲載始まります。ぜひお読みください。