2018春号:opinion《平昌五輪が始まった。》一之瀬 明

一之瀬 明さんの寄稿です。

年金生活者の身では、悲しいかな、華やかなオリンピックを見に韓国を訪れることはできない。最も経済的な余裕があっても、あの寒さでは、とても行く気にはなれないのだが。
「やせ我慢」でそうしておこう。何しろ「エンゲル係数が生活を圧迫」しておるのでな。
ところがこのオリンピック、ハナっからとんでもなく政治的な装いになっている。
ご承知のように、南北朝鮮が合同チームで開会式に参加入場してきた。会場はテレビの中継で見ていても、感動の嵐だった。北朝鮮の要人たち、韓国の大統領、そして会場を埋め尽くした観衆。
私たちの国、時には「単一民族」などと思い違いをしている政治家を抱える日本の隣国が分断国家で、先の戦争と朝鮮戦争の結果、今なお分断したまま「戦争状態」にある隣国に、この開会式の興奮とともに、悲劇を抱えている事実を、世界中の人々の心に刻み込まれたことだと信じたい。
オリンピックは、スポーツの祭典であると同時に平和の祭典である。
これを機に隣国の抱える悲しみと矛盾を理解する機会としたいものだ。どこかの馬鹿が言うような「圧力一辺倒」でなく。

明治150年企画 ジョセフ・ヒコの幕末維新:井上脩身

Lapiz明治150年企画
「ジョセフ・ヒコの幕末維新」:井上脩身

第一回 中浜万次郎編
ーペリー来航前夜の太平洋ー
別冊 ジョセフ・ヒコ
ジョセフ・ヒコは、1837(天保8)年9月20日(8月21日)、播磨国加古郡古宮村(播磨町古宮)に生まれた。幼名を彦太郎(のち浜田彦蔵)と言い、母の再婚相手の養父の船乗りにあこがれ、母を13歳で亡くしてから彦太郎は栄力丸で江戸へ出かけ、江戸見物を終えての帰り、船が嵐で難破し、太平洋を52日間漂流した・・・。幕末に活躍した通訳、貿易商。「新聞の父」と言われる。洗礼名はジョセフ・ヒコ 。

2018春号予告


春号は3月1日発行予定です!
主な記事
明治150年企画
ジョセフ・ヒコの幕末維新

宿場町 小田原宿
小田真の空撮の世界
湖北・菅浦 残る淳仁天皇伝説
編集長が行く「西南戦争と大津事件」

などなど

Lapiz2017冬号から《 LapizStyle 人形供養ー淡島神社》:中務敦行

和歌山市の北端に加太港があります。
そこには淡島神社があり古くからヒナ流しの神事が知られています。
かつてはお雛様が大部分だったと記憶しますが、今は市松人形や花嫁人形、信楽焼のタヌキから武者人形などあらゆる人形が収められています。
人形をゴミとして捨てるのは罪の意識からできない人が多く、ここに持ち込んで、供養してもらうのです。収められた人形たちはお祈りの後、社殿の周囲に並べられてありますが、数えきれないほど多数に上ります。人を何人も殺して、自宅に隠したり山中に捨てたりする犯罪が絶えない今、人のかたちをこうして見送る人がこんなにも多いとは・・・・・。
ダウンロードは下記から

LapizStyle