2018春号《海の見える無人駅・函館本線朝里駅》

北海道の函館本線(函館駅から長万部駅、小樽駅、札幌駅を経由して旭川市の旭川駅を結ぶ)に朝里という名の駅がある。北海道は札幌周辺はともかくほとんど過疎化が進んでいて、無人駅はそれこそ無数にある。
朝里駅はそれでも有名な駅なのである。記事は下記のPDFで!
朝里駅(PDF)

2018春号《 神宿る。大原神社のケヤキ》片山通夫

京都に美山という集落がある。茅葺の集落がよく残されているので有名だ。昨今は海外からの観光客も絶えない。鉄道駅は遠いのでもっぱらバスである。そんな山奥に大原神社という神社がある。大原神社という名前の神社はあちこちにありそうだが、この神社は由緒正しい。なんでも、祭神は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月弓尊(つきよみのみこと)という素性の知れた、正しい「神代の時代からの神様」をお祀りしている。
余談だが筆者は神社に関して一つの考えを持っている。簡単に言うと「神代の時代におられた神様は信じるが、昨今の天神様(菅原道真公)、安倍晴明などは信じない。信じたくないのだ。理由は後世の人間が「祟り」だのなんだのと恐れおののいて作り上げた幻想でしかないと思うからである。

2018春号《 breath of CITY》北博文

めぐりめく変化する都市光景を一期一会として感じるままに
ファンインダーのフルフレームで切り撮っています。
人間が利便性を探求して作り上げた都市が今や独自に生きる術を
得たかのように朝・昼・晩と表情を変えながら人の心を揺さぶり
その反応を眺めているかの様な虚実的な都市の空気感を撮らえて
行きたいと思っています。

2018春号《中川眞須良のとりとめのない話》

 《ほんとうのダイヤ》
JNR(日本国有鉄道)は平和であった、
それとも苦労していた?

昔の鉄道ファンは哀愁列車として、現役ファンは歴史の一ページとして聞き流していただければ幸いです。
それは国鉄が民営化される(JNR→JR)さらに20年近く前の話。
関西の国鉄に信じられない定期ダイヤが二便あったとする記憶である。今般幸いに当時の時刻表を入手できたので、その二便を比較することで紹介する。(写真右)
始発時の平均乗車率(私的)約80%以上、南紀3号は30%以下。天王寺⇔新宮間の所要時間は普通列車(列車番号914)の方が短い。当然「列車番号310Dのダイヤ設定の意図は・・・?」の疑問が生じる。当時天王寺鉄道管理局職員と名乗る人物から「あれは翌日の列車手配のための苦肉の策です。回送にすれば運賃は取れませんし・・・列車ホテル気分で利用しているお客さんもいました」との話を耳にしたのは、私が310D乗車後20年以上過ぎてからだ。