Lapiz2018春号は3月1日発行です!


Lapiz では明治150年にちなんだ原稿を
募集中です!下記までお問い合わせください。
michiokatayama**gmail.com

2018春号の主な内容
明治150年特集
井上編集長渾身の作品「ジョセフ・ヒコの明治維新」

びえんと
宿場町
北前船
原発を考える
編集長は行く
LapizStyle
breath of CITY
人物時計
ポプラ並木の冬
など
お楽しみに!

Lapiz2017秋号から《opinion 肩で風切らない右翼たち》:一之瀬明(年金生活者)

その昔、鶴田浩二や高倉健などが主役のやくざ路線の 映画を見た後の観客は「肩で風を切って」映画館を出てきたものだ。もちろん映画の主人公になったつもりで。映画館の周りにはそんな健さんが大勢いた。勿論そんな瞬間はたちまち現実に戻って善良な市民になる。可愛いものである。
ところで昨今「ネット右翼=ネトウヨ」なる言葉が出 てきた。匿名でインターネットを駆使して、韓国や中国を罵倒し、まじめな議論をせず(できず)にひたすら安倍首相をあがめ奉り、彼を非難する言説には真っ向から「パヨク」とか言って罵るのみである。
“Lapiz2017秋号から《opinion 肩で風切らない右翼たち》:一之瀬明(年金生活者)” の続きを読む

Lapiz2017冬号から《今を考える「消えた赤松小三郎」》:はない みほ

出来事は泡のように生まれ消える
 衆議院選挙が終わった。結果は立憲民主党が登場し多数の支持を得た。国民の意識がそこに向かったという事だった。これは、国民の意識が自由と平等と、健全なる思考で生きていることを実感した出来事のひとつであった。希望の党発足にむけて動いた出来事は、民進党内の右傾化する意識と、リベラル意識の分裂だった。ここにおいて都知事の小池百合子氏が何をもって存在しているかがはっきりと見えた。今政治は、単独で存在しているのではなく、グローバル化を推進する企業により持ち上げられる政治家があっちこっちに存在しているという事だろう。小池百合子氏も安倍晋三氏も、大阪維新も前原氏も一瞬一瞬の判断が他方から与えられているように見える。また彼等は同じところで繋がっているようにも感じられる。彼等は今までの政治家よりも自分のポジションにしがみつくという執念や、ポジションへの責任さえ希薄で、ロボットのようにも感じられる。また安倍政権や小泉政権、岸信介政権、佐藤政権、中曽根政権は長く続き、他の政権が短命で終わっていることやこの人たちが自民党内の清和会であることは、偶然ではない決まり事のようでもある。この暗黙の了解で出来上がった政治形態だと判断すれば、私たち一市民の声はどう反映されるのだろうか。加計学園や森友学園問題や伊藤志織さんのレイプ問題も表に出ないで事が消える。ここで私たちは、何を掴み、実態とするのか。つかむ実態を追い求めていきたいと思った。その中で、歴史を紐解く学者たちの書物を見つけた。関良基氏の「赤松小三郎ともう一つの明治維新」。この本は、安倍氏がいう戦後レジュームの脱却を覆す、長州レジュームの脱却と伝えている。この赤松小三郎について記載したい。 “Lapiz2017冬号から《今を考える「消えた赤松小三郎」》:はない みほ” の続きを読む

Lapiz2017冬号から《編集長が行く・五日市憲法草案の故郷訪ねる》:編集長 井上脩身

―奥多摩に芽生えた明治の民権思想―
 10月に行われた衆院選で自民党が圧勝し、憲法改変問題が現実化してきた。安倍晋三首相は、選挙前に示した憲法9条に自衛隊明記するとの公約について、「国民に支持された」として、政治スケジュールに乗せようとするだろう。だが、問題は自衛隊の存在の明記にとどまらない。「現憲法はGHQの押しつけ」として2012年に公表した「自民党憲法改正草案」(以下、自民党草案)に基づく憲法に変えることへのワンステップに過ぎないと思われるからだ。自民党草案は、「国民の責務」として「自由と権利は責任と義務を伴うことを自覚」せよ、とするなど上から目線で国民の基本的人権を縛る構造だ。では、戦前の国民は自民党草案のような国家主権の憲法を望んでいたのであろうか。私(筆者)は1881(明治14)年に「五日市憲法草案」と呼ばれる私擬憲法が起草されたことを最近になって知った。自由と平等を基調とした憲法案だったという。五日市は、現在は東京都あきる野市に属する奥多摩の山あいの里だ。私は10月末、五日市を訪ねた。 “Lapiz2017冬号から《編集長が行く・五日市憲法草案の故郷訪ねる》:編集長 井上脩身” の続きを読む

Lapiz2017冬号から《breath of CITY》:北博文

め ぐ り め く 変 化 す る 都 市 光 景 を 一 期 一 会 と し て 感 じ る ま ま にフ ァ ン イ ン ダ ー の フ ル フ レ ー ム で 切 り 撮 っ て い ま す 。人 間 が 利 便 性 を 探 求 し て 作 り 上 げ た 都 市 が 今 や 独 自 に 生 き る 術 を得 た か の よ う に 朝 ・ 昼 ・ 晩 と 表 情 を 変 え な が ら 人 の 心 を 揺 さ ぶ りそ の 反 応 を 眺 め て い る か の 様 な 虚 実 的 な 都 市 の 空 気 感 を 撮 ら え て行 き た い と 思 っ て い ま す 。

                                                                                               (北博文)

PDFファイルです。以下のリンクからダウンロードしてください。
breath-of-CITY[1]2