連載コラム・日本の島できごと事典 その89《オオコウモリの島》渡辺幸重

エラブオオコウモリ(鹿児島県教育委員会)

実家の裏山に防空壕跡があり、その洞穴の中には小さなコウモリが棲んでいました。コウモリは鳥かごから抜け出るくらいの大きさしかいないと思っていたらカラスと同じくらいの大きさのオオコウモリがいると聞き、無性に見たくなりました。世界のオオコウモリ類の生息北限地とされる口之永良部島に行きましたが、頭胴長が約25cmあるというエラブオオコウモリに遭遇することはありませんでした。小笠原諸島や沖縄島、石垣島でもオオコウモリの姿を見ることができず、私はいまでも“あこがれのオオコウモリ”を追い求めています。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その89《オオコウモリの島》渡辺幸重” の続きを読む