連載コラム・日本の島できごと事典 その39《海洋無酸素事変》渡辺幸重

(写真)網代島の地層(津久見市観光協会HPより)

私たちは酸素がないと生きていけません。海で赤潮が発生すると魚が浮くのも富栄養化による酸素欠乏状態が起きるからです。鹿児島県の上甑島・貝池は水深5m付近までは淡水ですがそれより深いところは古い海水のままで、酸素があまりありません。そのため酸素がなくても生きられる生物だけがいる世界でも珍しい場所になっています。淡水と海水の境界部には嫌気性光合成細菌、それより深いところには硫酸還元細菌などがいるということです。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その39《海洋無酸素事変》渡辺幸重” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その38《海鳥の楽園》渡辺幸重

気象危機を伝える毎日新聞記事

 北海道北部の日本海側に浮かぶ天売島はオロロン鳥(ウミガラス)が日本で唯一営巣する島として知られています。ウトウやケイマフリ、ウミネコなども多数飛来する“海鳥の楽園”なのです。島の中西部の高さ150mを超える断崖絶壁には春になると100万羽の海鳥の大群が飛来するといいます。私が見た資料には、「繁殖期には約60万羽のウトウが舞い、世界最大ともいわれるコロニーが形成される」「ケイマフリは国内最大の繁殖地で、近年では300羽程度が飛来する」「ヒメウ数十のつがいが繁殖」「ウミネコは島を代表する海鳥」などと書いてありました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その38《海鳥の楽園》渡辺幸重” の続きを読む