渡来人たちの宴《日食》片山通夫

天岩戸の前で踊る天鈿女命

 少し話がずれる。アマテラスも卑弥呼も太陽をあがめ、利用し、そして自らの化身を太陽とした。その象徴が鏡であったことはすでにのべた。

 古代の社会では勿論地球が丸いことや月が地球の周りを公転していることなど、知る由もなかった。また、自分の住む地域から遠く離れて移動することもなかったので、月食や日食は自分のす住む地域かその周辺での見ることになる。そしてこれらの現象は現代のように予測のつくはずもなく「突然」起こる。故に人々は恐れおののくこととなる。 “渡来人たちの宴《日食》片山通夫” の続きを読む