百鬼夜行夜話 009「九尾の狐 01」片山通夫

九尾の狐

もとは中国から伝わったようだ。「きゅうびのきつね」と読む。読んで字のごとく尾が9本の妖怪である。

中国では九尾の狐はその姿が確認されることが泰平の世や明君のいる代を示す瑞獣とされる。『周書』や『太平広記』など一部の伝承では天界より遣わされた神獣であるとされる。一般に殷の時代の妲己(だっき)に化けて人の世を惑わすと知られている。このキツネは朝鮮、日本、ベトナムなどにおいて活躍(?)したらしい。美女に化けて惑わすという言い伝えから、タヌキとはその趣が違う。 “百鬼夜行夜話 009「九尾の狐 01」片山通夫” の続きを読む

《渡来人たちの宴・終章》片山通夫

高麗寺跡

渡来人たちの宴
 7世紀の前半、つまり推古朝の飛鳥・斑鳩あたりを中心として栄えた王族や豪族がかかわった渡来人たちが我が国にもたらした仏教という新しい宗教・文化が594年に「仏教興隆の詔」が出され、仏教が政治の基本に捉えられた。百済・高句麗・中国南北朝文化の影響を受けた “《渡来人たちの宴・終章》片山通夫” の続きを読む