昭和の引き出し《いりこのあった生活》鄭容順

 昭和から平成、そして今年は令和元年を迎えた。昭和19年(1944年)生れの私は昭和時代を長く生きてきた。西暦の記述にこだわる人もおられるが、昭和時代を長く生きた私にはこの度、日本政府が発表している元号で記述していく。

平成は電子機器の発達で昭和では考えられなかった生活スタイルが一変した。携帯電話が発達し、各々鞄の中に携帯電話が入っていた。どこに居ても通話ができた。携帯電話がない時代、待ち合わせに苦労した。待ち合わせに遅れて来る人に、最寄りの駅の掲示板にチョークで、今どこにいると書いていた。駅の改札口を間違うというすれ違いもあった。
今はお金さえ出せば何でもある世のなかになった。 “昭和の引き出し《いりこのあった生活》鄭容順” の続きを読む