秋の夜長に聞く話《秋の宵に飲むカクテル・・・》片山通夫

宵とは「日が暮れてからしばらくの間。(夕暮れに続く)夜の初めの頃を言う。こんな日はやはり土砂降りとか曇りでは何かそぐわない。夕日が落ちて残照が空を赤く染め、秋特有のイワシ雲などが赤く染まり、徐々に暗くなってゆく頃、そんな時には何を飲む?

その時いる場所によっては「海に沈んだ夕日」を眺めて飲む酒はやはりカクテルが似合いそう。
海の向こうにあるはずの国や町に思いをはせて。その国の港町のバーで生まれたカクテルなどが良い。ステレオ的かもしれないが。

例えば「シンガポールスリング」。その名のとおり「シンガポール」と「スリング」が組み合わさったカクテル。、飲みこむという意味のドイツ語”Schlingen”が語源と言われている。
イギリスの小説家、サマセット・モームが、シンガポールの美しい夕焼けにちなんで、つけた名前。

ちなみにシンガポールスリングはドライジンとチェリー・リキュールをベースに、パイナップルジュースを加えた甘く飲みやすいトロピカルカクテル。

・ドライジン……30cc
・チェリー・リキュール……15cc
・パイナップルジュース……120cc
・ライムまたはレモンジュース……15cc
・ソーダ……適量

・ホワイト・キュラソー……7cc
・ベネディクティン……7cc
・グレナデン・シロップ……10cc
・アンゴスチュラ・ビターズ……1滴
・パイナップル、チェリー(トッピング用)