神宿る。《神木》片山通夫

渡岸寺前のケヤキ(滋賀県)

神木という言葉がある。古神道における神籬(ひもろぎ)としての木や森を指し、神体のこと。また依り代・神域・結界の意味も同時に内包する木々のこと。御神木とも称される。ここでいう「古神道」とは外来の影響受けなかった時代の日本古来の神道を言う。また神社の境内や神域にあって神聖視される樹木をいう。霊木,勧請木(かんじようぼく),神依木(かみよりき)ともいわれる。
神木⇒ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%9C%A8

神木は樹木の種類も多い。ケヤキだったり杉も桜もある。いずれにしても広義には神聖視されている樹木で。一般には神社の境内などにあって、注連縄(しめなわ)などを張り巡らし、樹齢何百年と言われるような古木であり崇敬されている樹木である。

神道は八百万の神々を祀り・信仰する。そこがキリスト教など一神教とは大きな違いがある。だから神はいたるところに存在する。時には山全体、大きい岩なども神体とされる。言葉通り「神が宿る」わけである。

各地の神木

冬の夜更けは・・・山城の国物語《木津川界隈》片山通夫

継体天皇像

初めに。
筆者が何年も前からこよなく愛している地域の一つに南京都地区がある。その地域にはけっこうな歴史があることに気が付いたのである。何しろその条件がそろっている。南に明日香、平城、北には平安の都、そして水運と開墾に十分な水量を誇り難波の海に最後は注ぐ木津川。真に条件が整いすぎていると思う。
かの継体天皇が明日香の都をうかがった地域でもある。継体天皇に関しては、井上満朗氏(歴史学者、京都産業大学名誉教授)の「継体天皇と河内馬飼首荒籠」という論文に詳しい。
この地域は古来「山城国」と呼ばれた。「やましろ」は、古くは「山背」「山代」と記され、7世紀に「山背国」という表記で国が建てられた。 この名称は、平城京から見て「奈良山のうしろ」にあたる地域であることから来ていると云われている。 “冬の夜更けは・・・山城の国物語《木津川界隈》片山通夫” の続きを読む

冬の夜更けは・・・001《師走に思う》片山通夫

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秋が過ぎて冬が来る。

初冬という冬を表す言葉がある。大辞林の解説では「陰暦では春夏秋冬それぞれに「初~」「仲~」「晩~」とつけると月の表示となり、『大辞林』のような記述となります。「初」がつく月はその字の通り季節のはじめをあらわします。「孟」も「初」と同様で、『全訳漢辞海 第二版』によると「四季で、それぞれの三か月のうち最初であるさま。《孟・仲・季の順》「孟春(=正月)・仲春(=二月)・季春(=三月)」「孟夏(=四月)」「孟秋(=七月)」「孟冬(=十月)」」とあります。」とある。 “冬の夜更けは・・・001《師走に思う》片山通夫” の続きを読む

秋の夜長に聞く話《星空を眺めて》片山通夫

COP26が終わった。まあ、それぞれの国の立場や考えがグラスゴーの街で静かに衝突、つまり偽善的な終了を迎えたという印象を筆者は受けた。
11月20日のAFP通信は「トゥンベリさん、英首相を糾弾 COP26にプライベートジェットは「偽善的」という18歳の少女の意見を掲載した。
https://www.afpbb.com/articles/-/3376891

彼女はAFPに「もちろん気候危機はプライベートジェットによって引き起こされたものではないが、気候危機を解決しようとしながら、ボリス・ジョンソン氏のようにすぐ近くに住んでいる世界の首脳がプライベートジェットでグラスゴー入りしたことは、やや偽善的だ」と語った。「それでは正しいメッセージを発信することにならない」。英首相は「再びグラスゴーに向かう際には列車」を利用したという。

またグラスゴーでは「石炭火力発電の性急な廃止」を求める国の主張の裏には「原発推進」の意図が隠されていたように思える。いずれにしても各国の思惑が入り乱れ、「青い地球」を保つことはなかなか難しいようだ。

一度グラスゴーの星空を眺めながら各国首脳が歓談すればよかったのかもしれない。