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鬼夜行夜話022《伝説 信太の森の葛の葉》片山通夫
摂津国東生郡の安倍野(現在の大阪府大阪市阿倍野区)に住んでいた安倍保名(伝説上の人物とされる)が信太の森を訪れた際、狩人に追われていた白狐を助けてやるが、その際にけがをしてしまう。そこに葛の葉という女性がやってきて、保名を介抱して家まで送りとどける。 “鬼夜行夜話022《伝説 信太の森の葛の葉》片山通夫” の続きを読む
鬼夜行夜話 021「陰陽師・安倍晴明」片山通夫
まず陰陽師のことを説明する。テレビの番組では何本も制作されたのでご存じの方も多いと思う。 “鬼夜行夜話 021「陰陽師・安倍晴明」片山通夫” の続きを読む
鬼夜行夜話 020「鵺の鳴く夜は恐ろしい 04」片山通夫
さすがの鵺も源頼政によって退治された。それでは退治された鵺はどこへ逃げたか、もしくはその遺体はどうなったのか興味の湧くところである。一つは兵庫県芦屋市。ここには鵺塚とその近くに鵺橋がある。今一つは大阪・都島の町中にある。 “鬼夜行夜話 020「鵺の鳴く夜は恐ろしい 04」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 019「鵺の鳴く夜は恐ろしい 03」片山通夫
『平家物語・巻4・鵺の事』によると、源頼政は二度鵺退治をしている。
一度目は近衛天皇在位の時、毎夜、丑刻(午前二時頃)になると東三条の森の方から、黒雲が沸き立って御所を覆い、鳥の鳴くような奇妙な声がして天皇を悩ませていた。 “百鬼夜行夜話 019「鵺の鳴く夜は恐ろしい 03」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 018「鵺の鳴く夜は恐ろしい 02」片山通夫
ひょうひょうと深夜に鳴く鵺は天皇を悩ませた。そこで時の天皇は源頼政に銘じて二度鵺退治をしていた。一度目は近衛天皇の時、毎夜、丑刻になると東三条の森の方から、
黒雲が沸き立って御所を覆い、鳥の鳴くような奇妙な声が。 “百鬼夜行夜話 018「鵺の鳴く夜は恐ろしい 02」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 017「鵺の鳴く夜は恐ろしい」片山通夫
横溝正史という作家がいた。金田一耕助という名探偵が活躍するおどろおどろしい探偵物語だ。その彼の小説に悪霊島という小説がある。詳しい内容はリンクを貼ってあるので参照していただきたい。その悪霊島の小説に「鵺の鳴く夜は恐ろしい」という部分が出てくる。
鵺(ぬえ)とは平家物語』などに登場し、猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇。文献によっては胴体については何も書かれなかったり、胴が虎で描かれることもある。 “百鬼夜行夜話 017「鵺の鳴く夜は恐ろしい」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 016「祟りの時代 平安京 02」片山通夫
当然ながら平安時代に蔓延った怨霊、鬼、悪霊などの祟りのもととなるものどもは ,現在のように明るい夜ではなく真っ暗な夜に都大路を跋扈した。つまり魑魅魍魎が跋扈できるほど、京の都は現在のように華やかなところではなく御所とその周辺以外は真っ暗な町だった。 すでに書いたように、六道の辻の子育て幽霊や大江山の酒呑童子など平安京の夜をわがもの顔で歩く者どもほど、当時の天皇をはじめ人々を恐れさせたものはいなかった。そんな人々が頼みにしたのは陰陽師であった。中でも有名なのは、安倍晴明だった。 “百鬼夜行夜話 016「祟りの時代 平安京 02」片山通夫” の続きを読む
百鬼夜行夜話 015「祟りの時代 平安京」片山通夫
風水都市京都
―桓武天皇が恐れたもの―
奈良時代末期、政争が続き、あたかもその犠牲となった者たちの祟りでもあるかのように、天災が相次いだ。そんな中で即位した桓武天皇は、すべてを一新してやり直すために、新都の建設を決める。その都は、今の京都の南西に位置する長岡京だった。