こうしてみると「我らが山城の国」は継体天皇が「天皇として」生まれたふるさとともいうべき重要な位置のあったと思う。木津川が他の大河と合流した地域であり、その大河を治めて20年、機を待って飛鳥の地へ赴く。おそらく「神武の東征」をほうふつとさせたのではないか。
もし継体天皇が実質初代天皇だったとすれば、彼以前の天皇は?また16代仁徳天皇陵のように巨大な墳墓が存在することが不可解だが、発掘調査させてもらえない現在ではそれすら確認のしようがない。せめて遷都の一覧を眺めて負いたい。
遷都一覧
推古天皇 592年 豊浦宮 11年
603年 小墾田宮 26年
舒明天皇 629年 小墾田宮 2年
631年 飛鳥岡本宮 5年
636年 田中宮 4年
640年 厩坂宮 1年
641年 百済宮 1年
皇極天皇 642年 百済宮 1年
643年 飛鳥板蓋宮 3年
孝徳天皇 646年 飛鳥板蓋宮 2年
648年 難波長柄豊崎宮 7年
斉明天皇 655年 飛鳥板蓋宮 1年
656年 飛鳥川原宮 1年
657年 飛鳥岡本宮 4年
661年 朝倉橘宮広庭宮 1年
天智天皇 662年 朝倉橘宮広庭宮 5年
667年 近江大津宮 5年
弘文天皇 672年 1年
天武天皇 673年 飛鳥浄御原宮 14年
持統天皇 687年 飛鳥浄御原宮 8年
文武天皇 694年 藤原京 15年
元明天皇 710年 平城京 75年
元正天皇
聖武天皇 740年 (恭仁京)
744年 (難波京)
745年 平城京
孝謙天皇
淳仁天皇
称徳天皇
光仁天皇
桓武天皇 784年 長岡京 10年
794年 平安京