冬の夜更けは・・山城の国物語008《山城から明日香へ》片山通夫

仁徳天皇陵

こうしてみると「我らが山城の国」は継体天皇が「天皇として」生まれたふるさとともいうべき重要な位置のあったと思う。木津川が他の大河と合流した地域であり、その大河を治めて20年、機を待って飛鳥の地へ赴く。おそらく「神武の東征」をほうふつとさせたのではないか。
もし継体天皇が実質初代天皇だったとすれば、彼以前の天皇は?また16代仁徳天皇陵のように巨大な墳墓が存在することが不可解だが、発掘調査させてもらえない現在ではそれすら確認のしようがない。せめて遷都の一覧を眺めて負いたい。
遷都一覧
推古天皇     592年 豊浦宮 11年
603年 小墾田宮 26年
舒明天皇     629年 小墾田宮 2年
631年 飛鳥岡本宮 5年
636年 田中宮 4年
640年 厩坂宮 1年
641年 百済宮 1年
皇極天皇    642年 百済宮 1年
643年 飛鳥板蓋宮 3年

孝徳天皇     646年 飛鳥板蓋宮 2年
648年 難波長柄豊崎宮 7年

斉明天皇     655年 飛鳥板蓋宮 1年
656年 飛鳥川原宮 1年
657年 飛鳥岡本宮 4年
661年 朝倉橘宮広庭宮 1年

天智天皇     662年 朝倉橘宮広庭宮 5年
667年 近江大津宮 5年

弘文天皇    672年       1年

天武天皇     673年 飛鳥浄御原宮 14年

持統天皇     687年 飛鳥浄御原宮 8年

文武天皇    694年 藤原京 15年

元明天皇    710年 平城京 75年

元正天皇

聖武天皇    740年 (恭仁京)
744年 (難波京)
745年 平城京

孝謙天皇

淳仁天皇

称徳天皇

光仁天皇

桓武天皇    784年 長岡京 10年
794年 平安京