秋の夜長に聞く話《秋の夜長に飲む酒は・・・》片山通夫

月見の宴

何となく昔から秋の夜長を過ごすにはお酒が恋しいと思う。これと言った理由はないのだが「春はたそがれ時に」、「夏はギンギンに冷やしたビール、そしてそのあと酒ロック」、「冬は熱燗でおでん」とまるで絵にかいたようなステレオ・・・。我ながら書いていて恥ずかしい。
さて本題の「秋」だが、月を愛でながらとか、ススキを枯れ尾花と言って見たりとか、そんな風流な気持ちは悲しいかな、持ち合わせていない。 “秋の夜長に聞く話《秋の夜長に飲む酒は・・・》片山通夫” の続きを読む

秋の夜長に聞く話《鳥居(とりい)の謎 005》片山通夫

黄泉比良坂入口

鳥居の話の最後は黄泉平坂(よもつひらさか)について。お疲れ様です。黄泉の国は地底にあると思われるいわゆるあの世である。日本神話に黄泉の国の話が出てくる。少し紹介しておきたい。鳥居の話の最後は黄泉平坂(よもつひらさか)について。黄泉の国は地底にあると思われるいわゆるあの世である。日本神話に黄泉の国の話が出てくる。少し紹介しておきたい。 “秋の夜長に聞く話《鳥居(とりい)の謎 005》片山通夫” の続きを読む

秋の夜長に聞く話《鳥居(とりい)の謎 004》片山通夫

まだまだ秋の夜に聞く話は続きますが、ひとまずここでお休みをいただきます。

秋の夜長に聞く話《鳥居(とりい)の謎 003》片山通夫

筆者は時折真面目な旅をする。一度はインドの山奥に某氏に案内してもらったことがあった。四輪駆動車で道なき道、橋無き川を渡り二日がかりで小さな村に着いた。
その村の女性は「胸を隠さない」ことで有名だとか‥‥。写真を撮ってきた。その村の入口に怪しげなモノが立っていたので同じく紹介したい。悪霊が村に入るのを防ぐ守り神だとか…。
そう、まるで鳥居のような。

 

秋の夜長に聞く話《鳥居(とりい)の謎 002》片山通夫

苗秀寺の鳥居、上に鳳凰の原型ベニコンゴウインコ

《「鳥居」になぜ鳥が居ない? 鳳凰を載せ、鳥居の原形イメージの石門新設 》という新聞記事を見つけた。
2021年8月19日付けの京都新聞だ。
なんでも京都・亀岡市にある苗秀寺(みょうしゅうじ)で、鳳凰のモデルとなったベニコンゴウインコ像を載せた門が出来たという。下に挙げる記事だ。

同寺東堂(前住職)の大谷俊定さん(76)は、子どものころから「鳥居」と呼ぶのになぜ「鳥」が載っていないのか疑問に思ってきた。調べると諸説あるが、ギリシャやインドでは鳥居のような形の門があり、中国雲南省には極楽から来た鳳凰の止まり木として木製の鳥居のような門があった。日本でも江戸時代まで、鳥居は寺の門として結界の役割を果たしてきたという。
 これらのことから大谷さんは、鳥居は元々は鳳凰を載せ人々の極楽安穏を願う門だったとみて、境内の福聚(ふくじゅ)観音を祭る観音堂の門として新設することにした。(中略)今秋の晋山式で完全に住職を退く予定の大谷さんは「観音様の前に本来の意味の鳥居を建立し、人々の平安や幸せ、新型コロナウイルスの終息を願いたい」としている。門上の赤、黄、青で彩られた石像は特殊加工により20年は色あせないという。

ここでは鶏ではなく鳳凰であり、その原型だといわれるベニコンゴウインコ。南の国の鳥だけあって、色のきれいな鳥だ。あの鳳凰の原型とはとても思えない色彩だ(写真)。

秋の夜長に聞く話《鳥居(とりい)の謎 001》片山通夫

伊香具(いかぐ)神社・滋賀県

ここで言う「鳥居」とはあの神社などの入り口に見られる鳥居を指す。漢字を見てみると「鳥が居る」と書く。百科事典などで調べてみる「鳥居とは、神社などにおいて神域と人間が住む俗界を区画するもの(結界)であり、神域への入口を示すもの。一種の「門」である。」とある。神界と俗界の境にある門を指す。結界である。
形も様々だが。
神社の元締めは(様々な問題があるが)神社庁という団体だ。そもそも「庁」という役所のような名前を付けるところから怪しいがここでは問わない。その神社庁のホームページに鳥居のことを次のように説明してある。

鳥居の起源については、天照大御神が天の岩屋にお隠れになった際に、八百万の神々が鶏を鳴せましたが、このとき鶏が止まった木を鳥居の起源であるとする説や、外国からの渡来説などがあります。

ここでは「鶏が止まった木」を鳥居というようだ。最も外来の説もあると断っているところなど正直かもしれない。(明日に続く)

秋の夜長に聞く話《中秋の名月》片山通夫

 中秋とは、東アジアの伝統的な行事のひとつで、旧暦の8月15日に行われる。グレゴリオ暦では9月または10月にあたる。今年2021年は今宵9月21日。この日、月は満月となり秋の涼やかな空気を通して月を愛でる。名月である。各国の行事を探してみた。 “秋の夜長に聞く話《中秋の名月》片山通夫” の続きを読む