百鬼夜行夜話 016「祟りの時代 平安京 02」片山通夫

当然ながら平安時代に蔓延った怨霊、鬼、悪霊などの祟りのもととなるものどもは ,現在のように明るい夜ではなく真っ暗な夜に都大路を跋扈した。つまり魑魅魍魎が跋扈できるほど、京の都は現在のように華やかなところではなく御所とその周辺以外は真っ暗な町だった。 すでに書いたように、六道の辻の子育て幽霊や大江山の酒呑童子など平安京の夜をわがもの顔で歩く者どもほど、当時の天皇をはじめ人々を恐れさせたものはいなかった。そんな人々が頼みにしたのは陰陽師であった。中でも有名なのは、安倍晴明だった。 “百鬼夜行夜話 016「祟りの時代 平安京 02」片山通夫” の続きを読む